ことわざの意味と使い方
よく使われることわざ147の意味と使い方を、例文つきで紹介します。
あ行
- 悪事千里を走るあくじせんりをはしる悪い行いやうわさは、たちまち遠くまで知れわたるということ。
- 頭隠して尻隠さずあたまかくしてしりかくさず悪いことや欠点の一部だけを隠して、全部隠したつもりでいること。
- 後の祭りあとのまつり時機を逃して、手おくれになること。
- 虻蜂取らずあぶはちとらずふたつのものを同時にねらって、結局どちらも手に入らないこと。
- 雨降って地固まるあめふってじかたまる雨が降ったあとに地面がかたくなるように、もめごとのあとは、かえって物事がよい状態に落ち着くということ。
- 案ずるより産むが易しあんずるよりうむがやすしあれこれ心配するより、実際にやってみると意外にかんたんだということ。
- 石の上にも三年いしのうえにもさんねん冷たい石でも三年座り続ければ温まるように、つらくてもがまんして続ければ、いつか報われるということ。
- 石橋を叩いて渡るいしばしをたたいてわたるかたい石の橋でも、たたいて安全を確かめてから渡るように、とても用心深く物事を行うこと。
- 急がば回れいそがばまわれ急いでいるときほど、危ない近道より安全で確実な方法をとるほうが、結局は早いということ。
- 一難去ってまた一難いちなんさってまたいちなんひとつの災難が去ったと思ったら、また次の災難がやってくること。
- 一寸の虫にも五分の魂いっすんのむしにもごぶのたましい小さく弱い者にも、それなりの意地や考えがあるので、ばかにしてはいけないということ。
- 一石を投じるいっせきをとうじる問題を投げかけて、周囲に反響を起こすこと。
- 犬も歩けば棒に当たるいぬもあるけばぼうにあたる出歩くと災難にあうことがある、という意味と、行動すれば思わぬ幸運にあうこともある、という意味がある。
- 井の中の蛙大海を知らずいのなかのかわずたいかいをしらずせまい世界にいて、広い世界があることを知らないこと。見識のせまいこと。
- 言わぬが花いわぬがはなはっきり言わないほうが、味わいや趣があり、よい結果になるということ。
- 上には上があるうえにはうえがあるこれが最高だと思っても、さらにすぐれたものがあるということ。
- 嘘から出た実うそからでたまことうそやでまかせで言ったことが、結果として本当になること。
- 馬の耳に念仏うまのみみにねんぶついくら言い聞かせても、まったく効き目がないこと。
- 雲泥の差うんでいのさ天の雲と地の泥ほど、大きなちがいがあること。
- 絵に描いた餅えにかいたもちどんなに立派でも、実際には役に立たないもの。実現しない計画。
- 海老で鯛を釣るえびでたいをつるわずかな元手や労力で、大きな利益を得ること。
- 鬼に金棒おににかなぼう強いものが、さらに強くなること。
- 鬼の居ぬ間に洗濯おにのいぬまにせんたくこわい人やうるさい人がいない間に、のんびりくつろぐこと。
- 帯に短し襷に長しおびにみじかしたすきにながし中途半端で、どちらの役にも立たないこと。
- 溺れる者は藁をも掴むおぼれるものはわらをもつかむ困りきっているときは、たよりにならないものにまですがろうとすること。
- 思い立ったが吉日おもいたったがきちじつ何かをしようと思ったら、その日を吉日として、すぐに始めるのがよいということ。
- 終わりよければすべてよしおわりよければすべてよし途中でいろいろあっても、最後がうまくいけば、すべてよいということ。
か行
- 蛙の子は蛙かえるのこはかえる子は親に似るものだということ。
- 勝って兜の緒を締めよかってかぶとのおをしめよ成功したときこそ、油断せず気持ちを引きしめよということ。
- 河童の川流れかっぱのかわながれ泳ぎの得意な河童でも川に流されることがあるように、名人でも失敗することがあるということ。
- 壁に耳あり障子に目ありかべにみみありしょうじにめありどこでだれが聞いたり見たりしているかわからないので、秘密はもれやすいということ。
- 果報は寝て待てかほうはねてまて幸運はあせっても得られないので、やることをやったら、気長に待つのがよいということ。
- 亀の甲より年の功かめのこうよりとしのこう年長者の経験からくる知恵は、尊いものだということ。
- 枯れ木も山の賑わいかれきもやまのにぎわいつまらないものでも、ないよりはあるほうがましだということ。自分をへりくだって言うときに使う。
- かわいい子には旅をさせよかわいいこにはたびをさせよ子どもがかわいいなら、甘やかさずに世の中の苦労を経験させたほうがよいということ。
- 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ知らないことを人に聞くのはその時だけの恥だが、聞かずにいると一生知らないままで恥をかくということ。
- 木を見て森を見ずきをみてもりをみず細かい部分にとらわれて、全体が見えていないこと。
- 苦あれば楽ありくあればらくあり苦しいことのあとには楽しいことがある。苦労は報われるということ。
- 臭いものに蓋をするくさいものにふたをする都合の悪いことを、一時しのぎで隠そうとすること。
- 腐っても鯛くさってもたいすぐれたものは、たとえ古くなったり落ちぶれたりしても、それなりの値打ちがあるということ。
- 口は災いの元くちはわざわいのもとうっかり言ったことが、災いをまねくことがあるので、言葉に気をつけよということ。
- 継続は力なりけいぞくはちからなり小さなことでも、続けることで大きな力になるということ。
- 芸は身を助けるげいはみをたすける身につけた技や芸が、困ったときに生活の助けになるということ。
- 光陰矢の如しこういんやのごとし月日がたつのは、飛んでいく矢のように早いということ。
- 後悔先に立たずこうかいさきにたたずすんでしまったことを、あとから悔やんでもどうにもならないということ。
- 郷に入っては郷に従えごうにいってはごうにしたがえ新しい土地や環境に入ったら、そこの習慣ややり方に従うのがよいということ。
- 弘法にも筆の誤りこうぼうにもふでのあやまり書の名人である弘法大師でも書きまちがえることがあるように、その道の名人でも失敗することがあるということ。
- 子は鎹こはかすがい子どもへの愛情が、夫婦の仲をつなぎとめてくれるということ。
- 転ばぬ先の杖ころばぬさきのつえ失敗しないように、前もって用心しておくこと。
- 転んでもただでは起きないころんでもただではおきない失敗しても、そこから何か利益を得ようとすること。
さ行
- 先んずれば人を制すさきんずればひとをせいす人より先に行動すれば、有利な立場に立てるということ。
- 猿も木から落ちるさるもきからおちる木登りが得意な猿でも落ちることがあるように、名人でも失敗することがあるということ。
- 去る者は日々に疎しさるものはひびにうとし離れていった人とは、時がたつにつれて関係がうすくなるということ。
- 三度目の正直さんどめのしょうじき一度目や二度目はうまくいかなくても、三度目には期待どおりになるということ。
- 親しき仲にも礼儀ありしたしきなかにもれいぎありどんなに親しい間がらでも、守るべき礼儀はあるということ。
- 失敗は成功のもとしっぱいはせいこうのもと失敗しても、その原因を考えて改めれば、成功につながるということ。
- 釈迦に説法しゃかにせっぽうその道をよく知っている人に、それを教えようとするおろかさ。
- 蛇の道は蛇じゃのみちはへび同じ仲間のことは、仲間ならよくわかるということ。
- 朱に交われば赤くなるしゅにまじわればあかくなる人はつきあう相手や環境によって、よくも悪くもなるということ。
- 知らぬが仏しらぬがほとけ知れば腹が立つことでも、知らなければ仏のようにおだやかでいられるということ。
- 好きこそ物の上手なれすきこそもののじょうずなれ好きなことは熱心に取り組むので、自然と上手になるということ。
- 雀百まで踊り忘れずすずめひゃくまでおどりわすれず幼いころに身についた習慣は、年をとっても変わらないということ。
- 住めば都すめばみやこどんな所でも、住み慣れればそこが一番よく思えるということ。
- せいては事をし損じるせいてはことをしそんじるあせって物事をすると、失敗しやすいということ。
- 青天の霹靂せいてんのへきれき晴れた空に突然かみなりが鳴るように、思いがけない出来事が突然起こること。
- 船頭多くして船山に上るせんどうおおくしてふねやまにのぼる指図する人が多すぎると、物事がまとまらず、とんでもない方向に進んでしまうこと。
- 善は急げぜんはいそげよいと思ったことは、ためらわずにすぐ実行するのがよいということ。
- 備えあれば憂いなしそなえあればうれいなしふだんから準備をしておけば、いざというときに心配がないということ。
た行
- 大山鳴動して鼠一匹たいざんめいどうしてねずみいっぴき大さわぎしたわりに、実際の結果はとても小さいこと。
- 大は小を兼ねるだいはしょうをかねる大きいものは、小さいものの代わりにも使えるということ。
- 高嶺の花たかねのはな見るだけで、手に入れることができないもの。あこがれの存在。
- 立つ鳥跡を濁さずたつとりあとをにごさず立ち去る者は、あとが見苦しくないように、きちんと始末をしていくべきだということ。
- 蓼食う虫も好き好きたでくうむしもすきずき人の好みはさまざまだということ。
- 棚からぼたもちたなからぼたもち何もしないのに、思いがけない幸運がやってくること。「棚ぼた」とも言う。
- 旅は道連れ世は情けたびはみちづれよはなさけ旅では連れがいると心強いように、世の中を渡るには、たがいに思いやりをもつことが大切だということ。
- 塵も積もれば山となるちりもつもればやまとなるごくわずかなものでも、積み重なれば大きなものになるということ。
- 沈黙は金ちんもくはきんよけいなことを言わずにだまっているほうが、話すことよりも価値がある場合があるということ。「雄弁は銀、沈黙は金」とも言う。
- 月とすっぽんつきとすっぽん形は丸くて似ていても、比べものにならないほどちがうこと。
- 鶴の一声つるのひとこえ多くの人の議論をおさえつける、力のある人のひと言。
- 敵に塩を送るてきにしおをおくる争っている相手が苦しんでいるときに、あえて助けること。
- 鉄は熱いうちに打ててつはあついうちにうて物事は、気持ちや条件がそろっているうちに行うべきだということ。若いうちにきたえるべきだという意味もある。
- 出る杭は打たれるでるくいはうたれる才能があって目立つ人は、人からねたまれたり、じゃまをされたりしやすいということ。
- 灯台下暗しとうだいもとくらし身近なことほど、かえって気がつきにくいということ。
- 遠くの親類より近くの他人とおくのしんるいよりちかくのたにんいざというときは、遠くの親類より、近くに住む他人のほうが頼りになるということ。
- 時は金なりときはかねなり時間はお金と同じくらい大切なものなので、むだにしてはいけないということ。
- 毒を食らわば皿までどくをくらわばさらまで一度悪いことに手を出したら、とことんやってしまおうということ。
- 所変われば品変わるところかわればしなかわる土地がちがえば、風俗や習慣、言葉などもちがうということ。
- 隣の芝生は青いとなりのしばふはあおい他人のものは、何でも自分のものよりよく見えるということ。
- 鳶が鷹を生むとびがたかをうむ平凡な親から、すぐれた子が生まれること。
- 飛ぶ鳥を落とす勢いとぶとりをおとすいきおい空を飛ぶ鳥さえ落とすほど、権力や勢いが盛んなこと。
- 捕らぬ狸の皮算用とらぬたぬきのかわざんようまだ手に入っていないものを当てにして、あれこれ計画を立てること。
な行
- 長い物には巻かれろながいものにはまかれろ力の強い者や目上の者には、さからわずに従ったほうが得だということ。
- 泣きっ面に蜂なきっつらにはち悪いことの上に、さらに悪いことが重なること。
- 無くて七癖なくてななくせ癖がないように見える人でも、何かしら癖をもっているということ。
- 情けは人のためならずなさけはひとのためならず人に親切にすれば、めぐりめぐって自分によい報いがあるということ。「人のためにならない」という意味ではない。
- 七転び八起きななころびやおき何度失敗しても、そのたびに起き上がってがんばること。
- 習うより慣れよならうよりなれよ人から教わるより、自分で何度もやって慣れるほうが、早く身につくということ。
- 二階から目薬にかいからめぐすり思うようにいかず、もどかしいこと。また、まわりくどくて効き目がないこと。
- 二足のわらじを履くにそくのわらじをはくひとりの人が、ふたつの仕事や役割を同時にもつこと。
- 二度あることは三度あるにどあることはさんどある同じことが二度続くと、もう一度起こりやすいということ。悪いことに使うことが多い。
- 二兎を追う者は一兎をも得ずにとをおうものはいっとをもえずふたつのことを同時にしようとすると、どちらもうまくいかないということ。
- 二の足を踏むにのあしをふむ思い切れずに、ためらうこと。
- 糠に釘ぬかにくぎ手ごたえや効き目がまったくないこと。
- 猫に小判ねこにこばん価値のわからない人に貴重なものを与えても、何の役にも立たないこと。
- 寝耳に水ねみみにみず思いがけない知らせに、とても驚くこと。
- 寝る子は育つねるこはそだつよく眠る子どもは、健康に大きく育つということ。
- 能ある鷹は爪を隠すのうあるたかはつめをかくす本当に実力のある人は、それをむやみに見せびらかさないということ。
- 残り物には福があるのこりものにはふくがある人が取り残したものの中に、思いがけないよいものがあるということ。
- 喉元過ぎれば熱さを忘れるのどもとすぎればあつさをわすれる苦しいことも、過ぎてしまえば忘れてしまうということ。受けた恩を忘れるという意味でも使う。
- 暖簾に腕押しのれんにうでおし手ごたえや張り合いが、まったくないこと。
は行
- 花も実もあるはなもみもある見た目の美しさと中身の両方がそなわっていること。
- 花より団子はなよりだんご見た目の美しさより、実際の利益や役に立つもののほうを選ぶこと。
- 早い者勝ちはやいものがち先に来たり、先に行ったりした人が得をすること。
- 早起きは三文の徳はやおきはさんもんのとく朝早く起きると、何かしらよいことがあるということ。「三文の得」とも書く。
- 人の噂も七十五日ひとのうわさもしちじゅうごにちうわさは一時的なもので、しばらくすれば自然と忘れられるということ。
- 人を見たら泥棒と思えひとをみたらどろぼうとおもえ他人をかんたんに信用せず、用心するべきだということ。
- 火のない所に煙は立たぬひのないところにけむりはたたぬうわさが立つのは、何かしら原因があるからだということ。
- 百聞は一見に如かずひゃくぶんはいっけんにしかず人から何度も聞くより、一度自分の目で見るほうが確かでよくわかるということ。
- 百里を行く者は九十を半ばとすひゃくりをゆくものはくじゅうをなかばとす物事は終わりに近づくほど難しくなるので、最後まで気をゆるめるなということ。
- 瓢箪から駒ひょうたんからこま思いもよらないことや、冗談で言ったことが本当になること。
- 笛吹けども踊らずふえふけどもおどらずいくら準備をしてさそっても、人がそれに応じて動かないこと。
- 覆水盆に返らずふくすいぼんにかえらず一度してしまったことは、取り返しがつかないということ。
- 豚に真珠ぶたにしんじゅ価値のわからない者に、値打ちのあるものを与えてもむだだということ。
- 下手の横好きへたのよこずき下手なのに、そのことが好きで熱心なこと。
- 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いぼうずにくけりゃけさまでにくいある人をきらうと、その人に関係するものまで、すべてきらいになるということ。
- 仏の顔も三度までほとけのかおもさんどまでどんなにやさしい人でも、何度もひどいことをされれば怒るということ。
ま行
- 蒔かぬ種は生えぬまかぬたねははえぬ何もしなければ、よい結果は得られないということ。
- 負けるが勝ちまけるがかちその場では相手に勝ちをゆずるほうが、結局は自分に有利になるということ。
- 馬子にも衣装まごにもいしょうだれでも身なりを整えれば、立派に見えるということ。
- 待てば海路の日和ありまてばかいろのひよりありあせらずに待っていれば、やがてよい機会がやってくるということ。
- 身から出た錆みからでたさび自分の悪い行いのせいで、自分が苦しむこと。
- 三つ子の魂百までみつごのたましいひゃくまで幼いころの性格は、年をとっても変わらないということ。
- 目は口ほどに物を言うめはくちほどにものをいう目つきは、言葉と同じくらい気持ちを伝えるということ。
- 餅は餅屋もちはもちや物事には、それぞれの専門家がいるので、まかせるのがいちばんだということ。